菊を見て雪を思う。
当塾お隣にある障碍者支援センターの玄関先に、少し前から写真のように菊の花が咲いています。
出勤時にいつも眺めさせてもらっています。とても綺麗ですね。
私の一番好きな花は梅雨のころに美しいアジサイなのですが、なんとなくお堅い雰囲気のあるこの菊も好きな花の一つです。花言葉を調べてみますと「高潔」「高貴」などと出てきますが、まさにイメージ通りです。でも私個人にとっては、故郷を思い出させてくれる花でもあるのです。
高校まで住んでおりました郷里、新潟では弥彦神社という有名な神社があります。
11月にはそこで開催される菊まつりを何度か見に行ったものです。全国屈指の規模を誇るだけあって、なかなか見ごたえがあります。
当時はまだ北陸道も完成していなかったので、柏崎を出発し、日本海沿いの県道を出雲崎、寺泊を抜けていったものです。
左手に見える日本海には佐渡島がうっすらと見えています。
この季節は、秋から冬への一歩手前の時期であり、まだ新潟もそこそこ晴れる日が多いころです。晴天の日本海はとても穏やかで青い。そして、何より夕陽が赤く沈みます。
菊は桜とともに国の花だそうで、皇室の紋章としても使われていますね。主に観賞用として全国で栽培されており、お葬式には白い菊がメインで飾られるなど、日本人になじみ深い花だと思います。
お葬式になぜ「白い」菊が使われるのでしょう。
それは、日本では弔いの色が「白」だったからなのだそうです。
時代劇などで切腹のシーンなど、白装束を身にまとっているでしょう。また、約4年前に亡くなった中村勘三郎さんの奥様が、葬儀で白い着物を着ておられたのも思い出されます。我々、現代では黒い服を着て弔問などに行きますが、西洋のブラックフォーマルの影響を受けてからのことらしく、もともとは白が弔いの色だということです。
そんなミニ知識は置いておくとして、菊を見ると新潟・弥彦の菊まつりを思い出し、もうすぐ雪が降るのだなと考えていた少年時代。それが当たり前の季節感でした。
大学に入り太平洋側に住むようになって、冬毎日晴れていることに愕然としました。
最近関連本もたくさん出ている田中角栄が「三国山脈を平らにすれば、新潟県は雪が降らなくなる。」と言っていたとか。角さんは我が地元の英雄だったと思いますが、豪雪地帯の冬はそれは厳しいものです。
その冬が迫ってきました。菊は秋の深まりと冬の到来を感じさせてくれる花なのです。
そして塾長としては、冬を感じさせるものは2学期の期末テストですね。
期末テストが厳しいものにならないよう、しっかり準備しましょう。
いいですか、「インプットは1週間前までに完了」ですよ!
備えあれば憂いなし。
来週末から2週間は休業日も塾を開け、自習室として利用してもらいます。