採点には甘辛があるが。。。

採点には甘辛があるが。。。

皆さん、お子さんの宿題やドリルなどの丸付けをするとき、次のようなケースでは〇にしていますか、それとも×、あるいは△ですか。

1.単位を書き忘れたとき。 何枚か求めなさい、という問題で正解が「5枚」の時、回答欄に「5」しか書いてなかったような場合など。

2.分数の約分等を忘れたとき。 6分の8 を 3分の4 と約分しなかった場合。√18を3√2 にしなかった場合など。

3.漢字はあっているが送り仮名を間違えたとき。 生まれる を 生れる と書いた場合など。

4.記号で答える場合に記号を間違えているとき。(1) を ①と書いた場合。ア を あと書いた場合。B を bと書いた場合など。

5.英語でピリオドを打ち忘れたり、日本語で句点を書き忘れたとき。

 

例はこれくらいにしておきましょう。お母様、これらは全部バツですよ。ご家庭で採点するときは○や△にしていては、お子さんのためにはなりません。

気持ちはわかります。この子はこの問題の答えが分かっていたのだから、〇にしようとか、次からはバツにするからねといって〇にしてあげるとか、お気持ちはよくわかりますし、私自身もそういう斟酌(ソンタク??)が好きな人間なのですが、今後はやめてください。

「わかっている。」のと「正解を出している。」のは全然意味が違います。

学校のテストなどどうでもよいというのなら止めませんが、子供たちの成績はテストの点数で測られます。分かっていようがどうしようが「正解」を出せてナンボです。
いくら計算が合っていても指定された答え方を守れなければ、〇はもらえません。また、指示がなくても当然やることになっている約分などを忘れるのはただの「力不足」です。

 

どうしたらよいか?
練習が足りないのです。反射的に100%できるようになるまでやり続けることです。

 

以前、私が小学4年生のとき、漢字ドリル、計算ドリルはいつも20回ずつやらされたという話をこのブログに書きましたが、何回やればよいかは人それぞれです。
2回もやれば十分な人もいますし、20回やってもできるようにならない人もいます。そういう人は21回やるのです。21回やってもダメなら22回やるのです。

 

それをやらせることなく、△や〇をつけていたらそれだけ自ら正解を出せるようになるのが遅れます。私が採点すると文句を言う生徒もいます。前の塾では〇にしてもらっていたとか、こういう場合は△にしてくれていたとか。そういう塾にいたから君はできなかったんだよと言葉に出したくもなりますが、「そうかい、先生(私)は厳しいからね。」と耳を貸さないことにしています。

 

ある有名人が東大生とは一言でいうと「情報処理能力が高い」人たちだと言っていました。知識が豊富という面ももちろんあるでしょうが、ある限られた情報を正確に速く処理することがとても得意であると。過去問を何回かやって「ああ、東大に受かるにはこういう問題をこういう風に解けるようになれば良いのだな。」と理解できる。そういう人たちはまず上記のような初歩的なミスは犯さないでしょう。もっともっと高レベルなところで空中戦を行っているのです。

 

採点は厳しく、というよりも公平に淡々と、と言った方が的確かもしれませんね。ぜひそうするようになさってください。

 

ただし、私の国語の採点は少々甘いかも。。。記述式で回答する問題では、模範解答通り、といったような厳しい採点をしていたらなかなか〇は出せません。登場人物の心情や取った行動の理由、背景を書く問題の答えは、要するに〇〇だから、という核心が書かれていれば、少なくとも△ないしは部分点をあげています。言葉の表現は決して一つではありません。いろんな書き方・表し方があっていいと思います。そしてそこを見抜いて部分点を採らせてあげるのも採点者の技量ではないかと思うのです。

 

最後に中学生たちに言いたい。英作文で先生が採点に迷うような英文を早く書けるようになれ!!
・・・・白紙じゃねえ。。。(汗)

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