目標は高く!が基本。
あなたが普段テストで70点くらい取っている人だとします。
もちろん成績をもっと良くしたいですよね。
その場合、次回のテストの目標は?と聞かれたらどう答えますか。
「最低でも70点以上」
「80点」
「90点以上」
「100点」
さあ、どれが正解でしょうか。あなたならどの目標にしますか。
「正解」という意味ではどれも正解です。成績をよくしたい目標にはなっていますから。
ただ、どの目標にするのが結果的に点数が上がりやすいのかとなりますと、違ってくるだろうと思うのです。
普段70点くらいの人は90点以上を目指す覚悟で準備しなければ、確実には上がらないと思います。
80点が目標ではおそらく80点は取れず、下手をすれば70点すら下回ることも十分に考えられます。
90点以上取るには、かなり綿密に試験範囲の知識を頭にインプットし、繰り返し練習を重ねる必要があります。それでも我々人間はミスをする動物ですから、予定外の間違いも起こします。その結果、90点に届けばよい方で、80点~85点どまりくらいがせいぜいなのです。
でもどうでしょう。70点よりは良くなりました。ちゃんと1段上に上がることができましたね。
自分にとても厳しくできる人は80点取るためには目標80点でもいいですが、大部分の生徒は自分に甘々です。90点取ると宣言したところで90点が取れるような綿密な勉強などなかなかできません。
90点目標ですから、従来よりはさすがに勉強するでしょう。でも、従来より勉強量が多いというだけで90点が取れるところまでなかなか詰め切れるものではないのです。
70点と90点では相当な開きがあります。この差はそう簡単に埋められるものではありません。人間が変わった、と周りから思われるくらいの変化が必要です。それくらいこの差は大きいのです。
80点取りたければ、90点を目標にしましょう。「目標は高めに」これが基本です。
もちろん、90点目標にしてしっかり90点が取れる立派な方もいます。その方はそうすればよいであって、多くの生徒はそんなに厳しく自分を見ることができませんし、決意したとしても大抵崩れます。
私が言いたいのは「崩れたっていい。まずは高みを目指せ!」と言うこと。
志望校だってそうです。目指そうとしなくても合格してしまう人などごく少数でしょう。
極端な例かも知れませんが、「目指してなかったけど東大に入れた。」なんて人はまずいないはず。まずそこを目指すことを決意し、合格するため全身全霊をかけてやって初めて受かるはずです。
話を戻しますが、定期テストは毎回10点ずつでよいから上げていきましょう。そしてそのためには、20点高い目標を立て、準備に十分な時間をかけることです。
当然、90点取るようになったら20点も高い目標は立てられませんが、100点を如何に確実にとるかという目標を立て、高レベルな成績を維持しましょう。
生徒の性格にもよりますが、高めの目標に向かって早めに準備を始めること。これが、成績向上につなげる一歩だと私は考えます。