夏の課題
小中学校の夏休みが終わり、2学期が始まりました。この夏、弱点克服など、各自の課題は少しでもつぶすことができたでしょうか。コツコツ毎日勉強しましたか。
当塾でもこの夏、中学生にはあえてかなりの負荷をかける課題を出しました。
「1冊の夏期講習用テキストを3回まわすこと」
これが出した課題です。200ページから250ページもある問題集を3回まわすのですから、相当な意欲と根気をもってかからねば、乗り切ることは不可能なボリュームです。
昨日、全員のノートチェックを終えました。その感想は「その人の人間性が出るなあ。」ということでした。
これだけの課題ですから、やり切った人もいれば、終わっていない人もそれぞれいました。
敢えて量にこだわったのには理由があります。
「本当に勉強しようという気持ちがあるのだろうか。」これがまずは知りたかった。
そして、課題達成が困難になったとき、それをどう解決しようとするのか。。。実はここに一番注目をしていたのです。
この塾で今後もやって行くつもりがあるのか、そんな気持ちで見ていたかもしれませんね。私から生徒に対してかなりの「圧」もかけていましたから。。。(笑)
3回終わらせたものの、できるようになっていない問題は赤で答えを書いてそのまま放置。
解答の丸写し。とにかく終わらせればいいんでしょ的な解決。
これらは何の価値もない、最悪のやりようです。投げ出していることがまず良くないですが、後者に至っては、それを覆い隠そうとする方に時間と労力を割いています。
こんなことをするようなら、まだ「半分も終わらなくてすみません。」と言ってくれた方が何倍もいいではありませんか。中学校におけるワーク提出の悪影響も、もしかしたらあるのかもしれません。期限に間に合っているもののみを評価する。考えて考えて終わらず、間に合わなかった人は、評価から外す。
塾は学校ではないのです。この私にとりつくろったり、私をだまくらかして、何の意味があるというのでしょう。塾に内申点などないのですよ。
ズルをせずに、まだ終わってません、これでも自分なりに頑張っているんです、となぜ言えないのか。
窮地に立たされると逃げる。そして、嘘でごまかす。
そうやって今後の人生もやって行くのだとしたら、本当に悲しいことですし、そんなことで立場が良くなることは絶対にないだろうと思います。周りからの信用もこれでは得られませんね。
そんな考えを捨て去ることができるかどうか・・・
それがあなたの真の「課題」なのではないでしょうか。