スマホ漬けの親
最近、かかりつけの医者に行ったときの話。
比較的すいているお医者さんなのですが、その日は先客も多く、診察に呼ばれるまで約40分かかりました。
私が入るのとほぼ同時に、あるお母さんとお子さんがその医院に入りました。
お母さんは・・・そうですね、30代半ばくらいでしょうか。お子さんは小学6年くらいの男の子でした。
待合室の席に並んで座ってから、その親子、呼ばれるまでの40分間、一切口を利きません。
二人ともスマホを見ているのです。
特にお母さんの方はイヤホンまでつけて何かゲームをやっているようで、微動だにしないほど集中しており、ようやく呼ばれた時も、気が付きません。遠くから呼ばれたのではないのです。1~2メートルという至近距離から「〇〇さ~ん」と呼ばれているのです。
お子さんの方が気が付いて、お母さんを小突いて初めてそれに気が付いたようでした。スマホに熱中・集中していたんですね。
そして、診察室から出てきて会計までの間も、すぐにイヤホンをつけてまた始めていました。
その男の子が、一瞬スマホから顔をあげたときがあります。彼らが医院に入って少ししてから、また別の親子が入ってきたのですが、そのお子さんの方と知り合いだったようで、チラ見して笑顔になり互いにアイコンタクトしたのです。しかし、その数秒以外は周りを気にすることもなくスマホに熱中し続けていました。
ちなみに私はと言いますと、新聞持参で医院に入ったので、新聞に目を通しながらその親子を観察していたのです。
なぜ、その親子を観察してしまったのか?
静かに座っているだけなので誰にも迷惑はかけていませんし、私が何か不快に感じたわけでもありません。
ただ、この2人は世間が憂える典型的な親子なのではないか!? そのように見えたのです。
だから興味が湧いてしまって、ついつい観察してしまった。。。
しかも、私の期待通り、40分も隣同士で座っていながら一言の会話もなく双方がスマホに興じている。。。
実際のところはわからないですが、おそらく家でもそれぞれがスマホを見続けているのでしょう。
そのお母さんは診察室から出てくる時、歩きながらすでにイヤホンを耳に入れようとしていた。それくらい早くスマホに戻って何かしたくて仕方がなかったようなのです。
先ほどその男の子が知り合いらしい男の子に気が付いて、少し笑顔でアイコンタクトしたと書きました。私の常識ならお母様はそのことに気が付いて、お子さんに「友達?何君?」と聞くとか、あるいはお友達なんだろうと察してお友達のお母さんに軽く会釈するとか、そういう気遣いがあってもいいと思うのですが、あきれたもので一切スマホから目線をそらさずゲームに集中していたのです。まあ、お子さんに全く注意が行っていないのだから当たり前ですよね。
電車に乗っていて親子連れを見るときも、大きく2タイプに分かれますよね。今書いたようにお互い干渉せず、両方かもしくは片方がスマホを見続けている親子、一方、お子さんと一緒に何か会話をしながら乗っている親子。お子さんがまだ幼稚園児くらいの親がスマホを見続けて全く子供を相手にしないとか、色々話しかけるのを遮って、静かにお座りしていなさい!と叱りつけてスマホを見続けるような場面など見たこともあります。
子供が親に話しかけたときにスマホを見ていてろくに返事もしてくれない場合、子供は親の愛情に不安を覚えるという調査もあるようです。
これ以上、くどくど書きません。スマホを見るなというわけではありません。ただ、お子さんをもっと見てあげてください。お子さんともっとお話ししましょう。
そうしましょう!
・・・そうしましょうよ。
さいたま市北区宮原町の個別指導塾WakeUpでした。